BLUE MOBIL 01
2019.02.03
こんにちは
住宅メンテナンス担当の宮浦です。
今回は、現在リフォーム中の築35年のお施主様邸で発見した、
最近の新築ではなかなかお目にかかれないものをご紹介致します。
それがこちら
この一番太い木にご注目です
これは『太鼓梁(たいこばり)』と呼ばれる、
お家の水平を保つ為の重要な木材。いわゆる『梁』です。
大工さんにお話を聞くと、
昔の家作りでは、山で切ってきた一本の丸太を両側だけ切り落として、
上下面は丸太の形状をそのまま残して梁に利用していたそうです。
この両側だけまっすぐになっている形状が『太鼓』に似ていることから
そう呼ばれているそうです。
ちなみに現在の新築の梁はこちらです
カットされた木材
最近では、『太鼓梁』はほとんど使われていません
理由としては、そもそも昔の家作りでは、木材はすべて大工さんが現場でカットしていたそうで、
梁に使うような木材でも丸太の状態で現場に運ばれてきたそうです。
しかし現在では、木材はすべて工場でカットされてから
現場に運ばれてくるようになり、梁も含めてすべて加工された状態で現場には届くようになったからです。
もちろんこれにより、大工さんの負担も大きく減りました。
その他にも、昔ならではの大工技術がいたるところに詰まっていることを教えて頂き大変感激しました。
以上、住宅メンテナンス担当の宮浦からでした。