完成・お引渡し
2018.09.16
先日中里町で建築しておりました講堂新築工事が終わりお引渡しされました。
私としては設計段階から携わらせて頂きお施主様とは色々なお話をさせてもらいながらお引渡しを迎えたので、特別な想いもありました。
今回の物件のコンセプトはお寺の敷地にある天然記念物でもある大クスと共存する建物でありました。
大クス側に大きく開かれた出入口の先は耐久性の高いウリン材を使用したウッドデッキテラスになっており、ベンチ兼ステップは座って大クスを眺められるようになってます。
建物に入ってすぐの土間のたたきも奥行、幅ともにゆとりある寸法にし、上りかまちに腰を掛け外を眺めると、ここからも大クスを眺められるようになってます。
この土間はただの出入り口としてはなく、昔ながらのコミュニケーションの場として使って頂ければと思い、外のポーチテラスと一体化させるように工夫しました。
また土間上に設けた高窓からも大クスの木の葉が揺れ動く気配を感じられるようになっています。高窓外部に取付られた格子のサイズ(幅・奥行・間隔)もさりげなく大クスを感じられるようにこだわりをもって施工されたものです。
お施主様が趣味のアンティークガラスを使った間仕切り建具と欄間は、ガラス厚みが微妙に全て異なり造るのにチョット建具屋さんを困らせましたが、とてもいい感じに仕上がりました。
今回この物件に携わり改めて物造りには想いが大切だと感じさせられました。
想いが込められたものは人は大切にしようとしますし、その想いに人はまた心動かされます。
色々と勉強させて頂きありがとうございましたm(__)m
以上、さだむでした🍀